油圧シリンダーのオーバーホール
こんにちは、修理部 梅田です。
ビーエスパッキンの仕事は、油圧シリンダーのオーバーホール、シールキットの販売を主にしております。
改めてなのですが、overhaulの意味をぐぐってみますと、、、、
(…を)分解検査する、オーバーホールする、徹底的に見直す、追いつく、追いついて追い抜く
だ、そうです。
追いつく、追いついて追い抜く、、、、って意味もあるんですね!知りませんでした、、、
分解検査する、徹底的に見直す、、、、は、まさにその通りです!
分解検査する、まず初めに分解する必要があります。
フックレンチとか、鍵スパナとか、、、呼称はさまざまですが
当社ではネツレンさんや旭金属工業さんの物を使って分解しております!
0.25くらいまでのサイズなら、なんとかこれで緩んでくれることもあります!
0.25以上のクラスになると、これではなかなか緩まない事も多々あったり、、、、
そんな時には、、、、
一例ですが、写真のような
分解する為の専用治具を作ることから作業がはじまったりします。。。
そして、分解が無事完了できれば検査、検品作業に入ります。
検品の際は
マイクロメーターを使って、ピストンロッド、ピストン、ヘッドキャップの外径部の寸法に異常が無いかを測定します。他に、膜厚計という測定器でクロームメッキの厚みを測定したり、、、
他にも、写真のシリンダーゲージという測定器を使ってチューブ内径も測定します、、、、
チューブ内径にも限界値があり、、、、
写真のチューブのように、限界値をオーバーしていると、、、(写真のチューブは
限界値+0.2mmに対して+0.4mmありました)
写真のように、はみ出し隙間が大きくなり、シールが切断されてしまったり、、、
シールが切れてしまわなくとも、、、、隙間が大きい為に内部リーク(自然降下)してしまったり、、、などなど、測定器で正確に寸法測定していないとわからない不具合なども、、、、
写真の例で言いますと、チューブ内径のオーバーサイズに気づかずにシールだけ交換してしまうと
同様の症状が再発してしまっていただろうと思います。
もちろん、オーバーサイズであれば当社では部品の製作で対応しております。
他にもピストン摺動面に傷があれば
内径をホーニング(限界値までで取れる傷、錆に限りますが)での修理も対応しております。
ピストンロッドのメッキ部分の傷や曲がりも、もちろん再生メッキや、曲がり修正、ピストンロッド交換(首下切り替え)など、対応しております。。。。
そして、すべての部品を測定、検品後にお客様と打ち合わせをし。。。
シールキット、ブッシュを交換し、、、、お客様に返却。。。。
(ブッシュも、修理で入荷した物は基本的に全数交換しております※ピンブッシュに関しては
必要に応じて)
という流れになっております。。。。
ぜひ油圧シリンダーのオーバーホール(分解検査する、オーバーホールする、徹底的に見直す)
でお困りの際は、ビーエスパッキンまで!