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油圧シリンダーのパッキンが破損する原因やトラブルについて

こんにちは。ビーエスパッキン部品課の安川です。
油圧ショベルなどの重機を使用している皆さまは定期的に油圧シリンダーのパッキンを交換されていると思いますが、今回はパッキンが傷んでしまう原因について少しお話しさせていただきます。
油圧シリンダーのパッキンが破損する場合、以下のような原因が考えられます。現場でもよくあるトラブルなので、それぞれチェックしていくと原因特定に役立つと思われますのでぜひ参考にしてみてください。

油圧シリンダーのパッキンの破損やトラブル について

【1】パッキンの取り付け不良・作業ミス

• パッキンのキズ・変形(組み付け時に工具で傷をつけた)
• 面取り不足やバリにより、シールリップが切れる
• 方向を間違えて取り付けた(特にUパッキンやダストシール)

→対策: 専用工具の使用、正しい手順と方向の確認、潤滑剤使用
https://www.bs-pkg.co.jp/2025/04/11/%e6%b2%b9%e5%9c%a7%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc%e3%81%ae%e3%83%91%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%b3%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e3%81%ae%e5%85%b7%e4%bd%93%e7%9a%84%e3%81%aa%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%81%a8/

【2】作動油の汚れ・異物混入

• オイル中の金属粉、ゴミ、スラッジがシール面を摩耗させる
• フィルターの目詰まりや劣化による清浄度の低下

→対策: 定期的なオイル交換とフィルター点検・清掃

【3】油圧の過負荷・圧力異常・油圧条件の不適合

• 設定圧力が高すぎてパッキンが押しつぶされる
• 圧力変動が激しく、瞬間的な衝撃圧(サージ)でパッキン破損
• 異常圧でパッキンが溝から飛び出す(エクストルージョン)

→対策: 適正な圧力設定、リリーフバルブの調整、バックアップリングの使用

【4】温度異常(高温 or 低温)・温度の影響

• 高温でパッキンが軟化し、潰れやすくなる
• 低温でゴムが硬化し、割れやすくなる

→対策: 使用環境に合った材質(NBR, FKM, PTFEなど)を選定

【5】摩耗や劣化(経年劣化)

• 長期間使用による自然劣化(シール面の硬化・割れ・欠け)
• 潤滑不足で摩擦が増え、パッキンの端が焼き切れる

→対策: 定期交換のスケジュール化、潤滑状態の確認

【6】ピストンロッドやシリンダー内面の傷・腐食

• ピストンロッドの曲がり、表面傷、メッキ剥がれ
• シリンダー内面の傷・腐食によりパッキンが削れる

→対策: 定期点検、表面状態の確認、ロッド交換や再メッキも検討

【7】パッキンの材質・サイズの不適合

• 使用条件に合わない材質(例:耐油性がない材質)
• 設計変更時にパッキンの仕様が合っていない

→対策: 材質選定の見直し(NBR, FKM, PU, PTFEなど)、サイズ確認

■ トラブルが起きたら?

1. 漏れの場所(ロッド側 or ピストン側)の確認
2. 破損したパッキンの状態(裂け、つぶれ、摩耗など)の確認
3. 使用圧・温度・作動油の種類の確認
4. 使用時間(寿命の目安)の確認

これらを確認することで、原因の特定と再発防止に役立ちます。 

もし油圧シリンダーやパッキンのことについてわからないことがございましたら、お問い合わせだけでも結構なのでお気軽にご相談ください。
https://www.bs-pkg.co.jp/contact/

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